満開です

2018年9月17日・小潮
今、阿真ビーチでは、グンバイヒルガオが満開です。
つややかな緑の葉の間から、ピンクの花をほころばせて、
みんなで楽しそうに海風にゆれています。
まだまだ花芽をいっぱいにつけているので、
10月中旬くらいまでは、この光景を楽しめそうです(台風さえ来なければ)。
朝から咲き始めて、昼下がりにしぼみ始めるので、午前中から昼ごろが見頃です。
この時期に座間味へ来られる方は、ぜひ見に来てください。
太陽に向かって、みんなでニコニコ笑っていて、元気をもらえますよ。
10年ほど前から、阿真ビーチの保全活動を地道にやってきましたが、
特に、1年半前の大規模なイベントで海岸植物が壊滅状態になってからは、
かけがえのない島本来の植物群落を守ろうと、
このエリアの植物の保全に、集中的に取り組んできました。
人の出入りが多くなるにつれ、外来植物の種類も数もどんどん増えている現状で、
そのままにしておくと、在来植物が負けてしまって、本物の島の自然が失われてしまいます。
毎週日曜日の午後、クリノイガやシロノセンダングサなどは、一本いっぽん根っこから抜き、
寄生植物のアメリカネナシカズラは、独特の汁で手が茶色く染まりながらも、
在来植物の茎やつぼみに巻きついたツルを、丁寧に取り除いていきました。
アメリカネナシカズラは、本当に苦労しました。
少しでも残るとそこからまた何本ものツルを伸ばすので、いたちごっこです。
(2017.12.29のブログ「海岸植物の保全活動」)
あきらめないで、根気強く続け、
時には、心やさしい地元住民や観光客のみなさんも手伝ってくれて、
そんなあたたかいご協力のおかげで、やっと元の阿真ビーチの風景が戻ってきました。
そして、今、いつもより遅い開花でしたが、
グンバイヒルガオが緑の間からピンク色の花を一斉に咲かせ、
白い砂浜とケラマブルーのグラデーションを鮮やかに引き立たせていて、
この美しく広がる島本来の自然の風景に、ただただ感動しています。
観光客のみなさんも、写真を撮ったりして、楽しんでいます。
今でも、気を許すと、あちこちからオレンジ色のツルが伸びてくるので、
毎週の駆除活動は地道に続けています。
しかし、おととい、
突然、この保全活動はやめてほしいと告げられました。
つらく悲しかったです。
もしかしたら、この光景は、今年で見納めになるかもしれません...。
見に来られた観光客の方が、
「わー、きれい。」「ピンクの星がいっぱい♪」とか、感嘆の声をあげ、
「島へ来るたびに写真に撮って、家に飾っています。」とか
「来年も楽しみにしているので、がんばってください。」と、声をかけてくれたり、
これまでの区長さんをはじめ、
民宿のオーナーや地域の方々が、保全にともに協力してくださいながら、
「あなたたちのおかげで、阿真ならではの自然と景観が守られている。
観光客のみなさんも、大変喜んでいるよ」と言われてきたので、
うれしくて、がんばってきました。
でも、
今の地域の代表の方たちにとっては、そうではなくなったのです。
身に覚えのない噂にも、悲しい気持ちになりました...。
でも、やっぱり、
島の宝、いや、地球の宝であるこの自然は守っていきたいです。
その後、一般の地域の方や観光客から、
とても残念がる声や応援の声をいただいて、大変励まされましたので、
少しでもいいから、残していけるよう、
少しでもいいから、保全活動を続けさせてもらえるよう、
改めて、お願いしてみようと思っています。
秋の渡りの季節を迎え、
浄水場建設予定地になっている阿真キャンプ場の多目的広場の草原には、
旅の途中のヤツガシラやセイタカシギの姿が見られるようになってきました。
この場所も、どうなるのか...
守れるよう、あきらめずに、がんばりたいです。
国立公園になってから、
なぜか、自然が失われようとすることが増えている座間味島です。
★ネット署名のHP:https://peraichi.com/landing_pages/view/7vlb1
★うみまーるの浄水場のページ:http://www.umima-ru.com/josuijo.html
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