
2013年2月5日・長潮
1年半前の台風の日の朝、阿真ビーチに1頭のシワハイルカが打ちあがりました。
なんとか命を助けようと、島のみんなで必死の救命活動を行いましたが、
残念ながら、翌日の夕方に息を引き取ったこのイルカに、
骨格標本という新しい命を吹き込むプロジェクトが、いよいよクライマックスを迎えます。
ホエールウォッチングができる座間味村は「クジラの郷」として知られていますが、
鯨類の本格的な標本がまだありません。
骨の標本があれば、イルカの体のしくみを子どもたちが勉強することもできます。
このイルカには子どもたちが「ハイル」くんと名前をつけてくれました。
プロジェクトのテーマは、
「ハイルくんから学ぼう 海のこと いのちのこと みんな地球のなかまたち」。
うみまーるのスライドショーでも紹介してきたあのイルカのお話です。
鯨類研究の第一線で活躍している
国立科学博物館の山田格先生と田島木綿子氏にご協力いただき、
解剖して砂浜に埋め、半年後に島の子どもたちと発掘をしました。
その骨を子どもたちの手で組み立てる日が、ついに、やってくるのです
先生方お二人は、
十数年前、あーすがテレビの自然番組で取材して以来のお付き合いで、
いろいろとお世話になり続けています。
特に今回、獣医学博士でもある田島さんは、
救命活動の時、電話でつきっきりで処置を指示してくれました。
島には専門家がいない上、
台風で船が欠航し、県内の水族館などの救援もかなわなかった中、
自分たちの思いに親身になって応えてくれて、本当にうれしかったです。
そんなたくさんの人の思いが、新しい命となってハイルくんに吹き込まれます。
「ハイルくん」組立ワークショップは今週末2/9~10で行われます。
参加される方、応援してくださる方、募集しています。
詳しくは、座間味村HPのイルカ会のページをご覧ください。
http://www.vill.zamami.okinawa.jp/village.aspx?RL=L&LK=47
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