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2018年2月

2018年2月26日 (月)

マーナ

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2018年2月26日・若潮

座間味も、今年の冬はとても寒かったのですが、
2月も後半になって、やっと暖かい日が続いています。

阿真ビーチでは、マーナ(ハマカブラ)が満開です。
その名のとおり、浜に生える菜の花の仲間で、
方言名のマーナは、漢字で書くと「真菜」で、
本当の野菜=野菜としておいしく食べられる
という意味だそうです。

内地のアブラナより少し香ばしく、
ゴマ油のような風味がします。

自分たちが座間味に住み始めた頃は
阿真ビーチにたくさん咲いていたので、
冬の季節に1、2度は、
花芽や若葉を摘んで、おいしくいただけたものでしたが、
外来植物が増える一方で、年々少なくなってしまいました。

そこで、マーナも守っていこうと
昨年から、マーナ周辺の外来植物駆除もがんばっていました。
毎週日曜日の午後に、
海岸植物の保全活動を行っているのですが、
1~2月は、8回行って、
合計159kgの外来植物を駆除しました。

その甲斐あってか、まだまだ数は少ないながらも、
あたたかな黄色の花びらをいっぱいにほころばせて、
冬の海を明るく彩ってくれています。

来年は、もっといっぱいマーナが咲いてくれますように。
冬の旬の味として、また少し頂けるくらいに増えてくれるといいな。

2018年2月 8日 (木)

ミカ、いちまでぃん

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2018年2月8日 小潮

あたたかな陽射しを浴びて、気持ちよさそうにしているのは、
アオウミガメの「ミカ」。
2005年からずっと阿真ビーチに住み着いていた常連さんです。

ちょっと変わった子で、海草の根っこが大好き。
海底を掘るので、自分で砂をかぶって、いつもよごれっこ。
息つぎにしても、
普通、みんな警戒して、できるだけすばやくすませるのに、
まったりプカプカ浮かびながら、
水中にぷくぷく気泡を出すのが、いつものクセです。

寒い日には特に、
ひなたぼっこするかのように、のんびりプカプカしていました。

冷え切った体には、太陽の陽射しがありがたい。
変温動物のウミガメなら、なおさらのこと。
恒温動物の自分たちですら、
水温の低さにガタガタ震える体で撮影しながら、
雲から太陽が顔を出すたびに、
そのあたたかさの恵みを改めて実感します。
すべてを等しく照らし、
本来の色を輝かせるその光の魔法とともに。

そんなささやかなしあわせを、
ウミガメたちと共有できるこの島の自然は、
なんて豊かなんだろうと思います。
それも、ミカが教えてくれたことでした。

この冬は、海が荒れて寒い日が多い座間味島ですが、
今日は久しぶりに、晴れ間が出て、気持ちよかったです。

ミカがいなくなってから、ちょうど一年。
季節はめぐり、ビーチ周辺では、
黄色い花のハマカブラや、白い花のシマアザミが、
春を招くように、咲きはじめています。
一時は全滅が心配された希少種ハマボウフウも
砂の中から花芽をのぞかせました。
そこに蝶が舞い、鳥たちも羽を休めにやってきます。
ビーチ保全活動の成果が少しずつ実を結んできて、うれしいです。
海辺では、アーサなどの緑の藻たちが広がりはじめました。

ミカが大好きだったこの阿真ビーチの自然が、
いつまでも、未来へと続いていくよう、
これからも地道にがんばろうと、誓いを新たにした今日でした。

ありがとう、ミカ。
いちまでぃん...

阿真ビーチ自然観察ガイドより
P24「ありがとうミカ」

2018年2月 7日 (水)

美ら海のなかまたち50

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2018年2月7日・小潮

 

関西で朝日新聞を購読されている方に
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「美ら海の仲間たち」の第50回(2月)は、
与那国島のアカシュモクザメです。

ハンマーヘッドシャークと呼ばれ、
ダイバーにも人気のあるアカシュモクザメの
海の中での様子や生態を紹介しています。

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