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2015年3月

2015年3月23日 (月)

海抱玉

20150323


2015年3月23日・中潮

KINDONの誕生日に素敵なトンボ玉をいただきました。
作者はKINDONの学生時代の先輩の植田正恵さんです。
青い海の中をクラゲが泳いでいるトンボ玉を
ウミガメが抱きしめるように寄り添っているので
「海抱玉」と名付けられています。
うみまーるのマークも入った特製品で、
とてもかわいいです。

海抱玉については、海と島の雑貨屋さんの
とんぼ玉のコーナーの海抱玉のページをご覧ください。
http://www.croissant-island.com/tonbo/tonbo-strap9.html

正恵さんは夏はダイビングインストラクター
冬はトンボ玉作家として活動されていますので、
今ちょうど新作がいっぱい出ています。
みんな表情が違ってかわいいですよ。

2015年3月12日 (木)

美ら海のなかまたち 15

20150311


2015年3月12日・小潮

関西で朝日新聞を購読されている方に
毎月配られるカレンダー裏面の連載コラム
「美ら海のなかまたち」の第15回は、ミナミゴンズイです。

ゴンズイは子どもの頃、群れで生活していますが、
いつもみんなでおしくらまんじゅうをしているかのように
まん丸の群れになってボールが転がるように移動します。
コラムでは、
なぜ、群れが転がるように動くのか解説していますので、
ゴンズイの子どもたちに出会った時には、
全体の動きや1匹の行方に注目したりして、
よーく観察してみてください。
楽しいですよ。

 

2015年3月 3日 (火)

美ら海のなかまたち 14

20150227


2015年3月3日・中潮

関西で朝日新聞を購読されている方に
毎月配られるカレンダー裏面の連載コラム
「美ら海のなかまたち」の第14回は、アザハタです。

座間味の海で少なくとも20年以上観察されてきたアザハタの根のお話です。
どこまでも白く広がる海底の砂地にぽつんと存在し、
多種多様な生きものたちが一緒に暮らす美しい根で、
ピンクやオレンジのハナダイの仲間たちが舞い、
その周りを無数の透明な小魚の群れが取り囲み、
岩の間では、金色の小魚も渦巻き、
カラフルなエビやカニ、ホヤやウミウシたちがひっそりと暮らしている。
アザハタはその中で王様のように君臨する大きな赤い魚です。

根の中心で我が物顔でくつろぎ、
ホンソメワケベラやエビたちに体を掃除してもらったり、
お腹がすけば、根に住む小さな魚たちを食べ、
一見、好き勝手に生きているように見えます。

でも実は、その根を存続するのに重要な役割を担っているのです。
大きな回遊魚が根の小魚を食べにくると猛然と追い払い、
エビが大好物のタコが住み着こうとすると追い返し、
サンゴや岩に砂がかぶると、ヒレで丁寧に払い落として掃除をし、
みんなの暮らしを守るため、『一所懸命』働いています。

大きな魚も小さな魚も、エビもカニもいろんな種が、
それぞれの立場で自分の役割を担い、
絶妙なバランスが保たれて、
この小さくとも美しい世界が成り立っているのです。

そのアザハタのペアが、ある日突然、2匹ともに姿を消してしまいました。
釣られてしまったのか突かれてしまったのか、真相は謎です。
ただ、
あんなにもたくさんのいろんな生きものたちでにぎわっていた根は、
見る見るうちに荒廃し、
今ではほとんど誰もいない寂しい根となってしまいました。
今さらながら、たった2匹の存在の大切さを思い知らされるのです。

それからしばらく見に行っていませんが、
また、命あふれる根に戻っていることを願って、
新しい命が湧く暖かい季節に訪ねてみようと思っています。

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