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2014年4月

2014年4月30日 (水)

美ら海のなかまたち 5

20140429

2014年4月29日・大潮

関西で朝日新聞を購読されている方に
毎月配られるカレンダー裏面の連載コラム
「美ら海のなかまたち」の第5回は、ハリセンボンです。

「笑う角にはフグ来る」というタイトルで、
笑顔のハリセンボンを紹介しています。

大きな目と笑ったような口が愛らしいハリセンボン。
恥ずかしがり屋さんで昼間はよくサンゴの下とかに隠れているけど
おどかさないようにそっと見守れば、素敵な笑顔を見せてくれます。

よくイガグリのように体を膨らませた様子が紹介されることが多いですが、
その姿は絶体絶命から身を守るための必死の最終手段なんですね。
ハリセンボンの針(トゲ)は、鱗が変化したもので、
水をいっぱい飲み込んで体をパンパンに膨らませ、
皮膚が張ることによって、体中のトゲが立ちます。
そうなると、捕食者はなかなか歯が立たなくなるんですね。
危険が去って、元の姿に戻るのもこれまた一苦労で、
人が食べ物を吐く時のように、
オエーオエーっと苦しそうに水を吐き出して体をしぼめます。
膨らんだ時は、目もくぼんで、怒っているような形相になります。

自分たちは、ハリセンボンの普段の笑顔が大好きです。
だから、彼らがごきげんのままでいれるようにして撮影し、
その笑顔から、心に元気をもらっています。

座間味は、このところ、梅雨入りしたのかなと思うくらい、
よく雨が降っています。
山の緑や畑の芽たちが、うれしそうにぐんぐん育っています。
おととい、今年初のアカショウビンの声を聴きました。
夕空には、アマサギの群れ。
夏が近づいています。

2014年4月28日 (月)

いつもこころに海と空と

20140428

2014年4月28日・大潮

兵庫県在住のエレクトーンミュージシャン・西京知秀さんのミニアルバムが完成しました。

アルバムタイトル「いつもこころに海と空と」。
写真集『ちゅら海からの風』にサインする時にあーすが添える言葉です。

西京さんとの出会いは、2年半前の夏、
「写真集『ちゅら海からの風』と『うみまーる』を見て曲を作りました」と
お便りをいただきました。
西京さんは、それまで、沖縄の海に対する強い憧れはあったものの、
なかなか沖縄へ行く機会を持てず、そんな中、自分たちの写真集に出会い、
インスピレーションを得たそうです。
「正直、衝撃でした。今まで見たどの写真集にもない、
生き物たちがこちらをみて微笑みかけ、今にも写真から飛び出してきそうな、
疲れている僕の肩をポンと叩いて「大丈夫だよ。なんくるないさ~」と言ってくれるような、
そんな見ているだけでホッとして涙を流さずにはいられない写真集でした。
この曲は、この写真集の中に自分自身を置き、自然に出てきたメロディを曲にしたものです。」

海と空の広がりや気持ちのいい風、
この水の惑星の仲間たちとともに生きる感動、
そして、海へのはてない思いが伝わってくるような素敵なメロディーでした
曲名「Coral Coast」、スライドショーのBGMで使わせてもらいました。

その1年後、西京さんは、座間味島で体験ダイビングをし、
それからすぐにCカードを取り、ダイバーになりました。
そして次々と、海や空、座間味島への思いを綴った曲を生み出しています。

今回のミニアルバムには、新作3曲が収録されています。
個人的には、アルバムと同名の「いつもこころに海と空と」という曲が、
特に、心にすーっと染み入ってきました。
曲を聴きながら目を閉じると、
いつも心を支えてくれている生きものたちとの思い出や
自然の中で出会ったたくさんの風景がめくるように浮かんできます
アルバムに同封してあったお手紙には、
「うみまーるさんと初めてお会いした日に、
写真集にサインと一緒に添えてくださった言葉で、ずっと忘れられず、
広く大らかな気持ちで作った曲です」と書かれていました。

西京さんのサイトで購入や試聴ができます。

西京知秀さんのCD集のページ
http://www.mahoroba.ne.jp/~saikyo/cd_release/

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