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2014年2月

2014年2月22日 (土)

美ら海のなかまたち 3

20140222

2014年2月22日・小潮

久しぶりのポカポカ陽気で、海も穏やかです。
今日は、アオウミガメのミカやタクたちに会ってきました。
海底には、大きくなったティジャラー(マガキガイ)が、
あちこち這い回っていて、
春が近くなっていることを教えてくれます。

関西で朝日新聞を購読されている方に
毎月配られるカレンダー裏面の連載コラム
「美ら海のなかまたち」の第3回は、デバスズメダイです。

春の陽射しを浴びて、
サンゴの森で楽しげに暮らすデバスズメダイの様子を
「海色のダンサー」というタイトルで綴っています。

冬の間、日中あまり引かなかった海が、
だんだん、昼間に大きく潮が引くようになってきます。
干潮になれば、太陽の光が近くなり、
サンゴや魚たちは、本来の色に輝き、
海の中は、鮮やかさを増していきます。

久しぶりの座間味の海の中、
サンゴたちは、静かな冬の間にぐんと成長していました。
そんなサンゴやウミガメの甲羅の上を、
太陽の光の波紋がゆらゆらと、祝福するように踊っていました。


【紙面の問い合わせ先】
朝日販売サービスセンター http://www.asc-g.co.jp/

2014年2月18日 (火)

どこにいても きみはともだち

20140218

2014年2月18日・中潮

オーストラリアから帰ってきました。

今回のオーストラリアは、海が荒れる日が多く、
いつもより撮影できる回数は少なかったのですが、
それでもまず、大好きなアシカたちと会えて、しあわせでした。
素敵な出会いがいっぱいあり、いい写真も撮れました。

毎回、個体識別をしていて、
見分けられるようになった子には名前をつけているのですが、
今回1番のやんちゃっ子は、
腰に「!」のアザがあるオスの子どもの「エクスケ」で、
他のアシカを撮っていると、カメラの前に割り込んできてポーズをとったり、
頭や肩に乗ってきて、じゃまするようにベタベタじゃれてきます。

3年前に子どもだったメスのアシカ「Gull」にも再会でき、
りっぱなオトナに成長していて、うれしかったです。

アシカ同士でも、じゃれあったり、ケンカしたり、
競争したり、おんぶしてもらったり、いじけたり、得意げになったり・・・。
アシカは本当に無邪気で、たくさんの元気を与えてくれます。
帰国後、溜まった仕事に追われながらも、
その表情やしぐさを思い出しては、頬が緩んでいます。

ただ、その一方で、ニホンアシカに会ってみたかったと、
心は複雑になるけれど。

遠く離れていても、いつも心を癒し、支えてくれている。
きみはずっと心のともだち。
いつまでも、みんな元気で、ともに生きていけますように。

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