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多くの子どもたちが参加して、無事、ハイルくんに新しい命が吹き込まれました。
「骨格標本」として生まれかわったハイルくん、
実は、なんと『日本初』の機能を持っているのです。
組み立てた骨の取り外しが可能なしくみになっていて、
主要な骨は何度でも付けたりはずしたりの体験ができます。
このおかげで、この日参加できなかった子も、阿嘉・慶留間の子も、
そして、次の世代の子どもたちも、
イルカの体や、いのちのしくみを学ぶことができるのです。
1年半前、どうにか助けたいと、必死にがんばったけれども、救えなかった命。
できれば、海に帰したかった命。
人間の都合でもらったのだから、やるなら、ちゃんとやりたいと、取り組んできました。
子どもたちの生き生きとした表情に、本物を学ぶことの喜びがあふれていました。
この思い出が、未来につながって行くことを願っています。
救命活動の時には、いのちの尊さやあきらめないことの大切さ、
解剖の時には、海の環境(胃袋からゴミ)や命のしくみのすばらしさ、
骨格発掘と組み立ての時には、
自分たちヒトとの違いや共通点など同じ地球に生きる仲間のことなど、
ハイルくんは、本当に、いろんなことを教えてくれ、
また、たくさんの人と心をつなげてくれました。
骨格標本の背景に設置するハイルくん等身大の全身図には、
参加した子どもたちに、心を込めて手形を押してもらい、虹色の色付けをしました。
子どもたちとそれを支えた大人たちの手、
たくさんの「手」によって、ハイルくんは、心や未来をつなぐ虹になりました。
「クジラの郷」座間味村の宝として、大事に活用していきたいと思っています。
そして、何よりも、次は、ちゃんと助けられるよう、海に帰せるよう、
勉強したり、体制を整えていきたいと思っています。
ハイルくん、たくさんの感動と学びをありがとう。
完成したハイルくんは、カッコイイし、かわいいです。
今は、座間味村ホエールウォッチング協会事務局の前にいます。
http://www.vill.zamami.okinawa.jp/whale/
みなさん、座間味のハイルくんに、会いに来てくださいね。
1年半前の台風の日の朝、阿真ビーチに1頭のシワハイルカが打ちあがりました。
なんとか命を助けようと、島のみんなで必死の救命活動を行いましたが、
残念ながら、翌日の夕方に息を引き取ったこのイルカに、
骨格標本という新しい命を吹き込むプロジェクトが、いよいよクライマックスを迎えます。
ホエールウォッチングができる座間味村は「クジラの郷」として知られていますが、
鯨類の本格的な標本がまだありません。
骨の標本があれば、イルカの体のしくみを子どもたちが勉強することもできます。
このイルカには子どもたちが「ハイル」くんと名前をつけてくれました。
プロジェクトのテーマは、
「ハイルくんから学ぼう 海のこと いのちのこと みんな地球のなかまたち」。
うみまーるのスライドショーでも紹介してきたあのイルカのお話です。
鯨類研究の第一線で活躍している
国立科学博物館の山田格先生と田島木綿子氏にご協力いただき、
解剖して砂浜に埋め、半年後に島の子どもたちと発掘をしました。
その骨を子どもたちの手で組み立てる日が、ついに、やってくるのです
先生方お二人は、
十数年前、あーすがテレビの自然番組で取材して以来のお付き合いで、
いろいろとお世話になり続けています。
特に今回、獣医学博士でもある田島さんは、
救命活動の時、電話でつきっきりで処置を指示してくれました。
島には専門家がいない上、
台風で船が欠航し、県内の水族館などの救援もかなわなかった中、
自分たちの思いに親身になって応えてくれて、本当にうれしかったです。
そんなたくさんの人の思いが、新しい命となってハイルくんに吹き込まれます。
「ハイルくん」組立ワークショップは今週末2/9~10で行われます。
参加される方、応援してくださる方、募集しています。
詳しくは、座間味村HPのイルカ会のページをご覧ください。
http://www.vill.zamami.okinawa.jp/village.aspx?RL=L&LK=47
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