2018年2月 8日 (木)

ミカ、いちまでぃん

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2018年2月8日 小潮

あたたかな陽射しを浴びて、気持ちよさそうにしているのは、
アオウミガメの「ミカ」。
2005年からずっと阿真ビーチに住み着いていた常連さんです。

ちょっと変わった子で、海草の根っこが大好き。
海底を掘るので、自分で砂をかぶって、いつもよごれっこ。
息つぎにしても、
普通、みんな警戒して、できるだけすばやくすませるのに、
まったりプカプカ浮かびながら、
水中にぷくぷく気泡を出すのが、いつものクセです。

寒い日には特に、
ひなたぼっこするかのように、のんびりプカプカしていました。

冷え切った体には、太陽の陽射しがありがたい。
変温動物のウミガメなら、なおさらのこと。
恒温動物の自分たちですら、
水温の低さにガタガタ震える体で撮影しながら、
雲から太陽が顔を出すたびに、
そのあたたかさの恵みを改めて実感します。
すべてを等しく照らし、
本来の色を輝かせるその光の魔法とともに。

そんなささやかなしあわせを、
ウミガメたちと共有できるこの島の自然は、
なんて豊かなんだろうと思います。
それも、ミカが教えてくれたことでした。

この冬は、海が荒れて寒い日が多い座間味島ですが、
今日は久しぶりに、晴れ間が出て、気持ちよかったです。

ミカがいなくなってから、ちょうど一年。
季節はめぐり、ビーチ周辺では、
黄色い花のハマカブラや、白い花のシマアザミが、
春を招くように、咲きはじめています。
一時は全滅が心配された希少種ハマボウフウも
砂の中から花芽をのぞかせました。
そこに蝶が舞い、鳥たちも羽を休めにやってきます。
ビーチ保全活動の成果が少しずつ実を結んできて、うれしいです。
海辺では、アーサなどの緑の藻たちが広がりはじめました。

ミカが大好きだったこの阿真ビーチの自然が、
いつまでも、未来へと続いていくよう、
これからも地道にがんばろうと、誓いを新たにした今日でした。

ありがとう、ミカ。
いちまでぃん...

阿真ビーチ自然観察ガイドより
P24「ありがとうミカ」

2018年2月 7日 (水)

美ら海のなかまたち50

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2018年2月7日・小潮

関西で朝日新聞を購読されている方に
毎月配られるカレンダー裏面の連載コラム
「美ら海の仲間たち」の第50回(2月)は、
与那国島のアカシュモクザメです。

ハンマーヘッドシャークと呼ばれ、
ダイバーにも人気のあるアカシュモクザメの
海の中での様子や生態を紹介しています。

2018年1月22日 (月)

美ら海の仲間たち49

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2018年1月22日・中潮

関西で朝日新聞を購読されている方に
毎月配られるカレンダー裏面の連載コラム
「美ら海の仲間たち」の第49回(1月)は、
ハマクマノミです。
赤黒くてたくましいメスと、
明るいオレンジ色でかわいらしいオスの
微笑ましい夫婦ぶりを紹介しています。

2018年1月 8日 (月)

ビーチクリーンのともだち

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2018年1月8日・小潮

毎朝のビーチクリーンで、いつも会うのがイソシギです。
ゴミを探しながら歩いている自分らの10mほど先を、
お尻をフリフリ、チョコチョコと歩きながら、食べ物を探しています。
「おはよう。今日は寒いね。」などと声をかけながら、
一緒にビーチを歩いています。

冬は北風が多いので、南に面した阿真ビーチはゴミが少ないです。
今年に入ってビーチクリーンは、雨の日をのぞいて7回しましたが、
拾ったゴミの合計は、1.41kgだけです。
ゴミがほとんどなくて、気持ちがいいです。

でも、注意深くよく探すと、波打ち際には、
海から流れ着いた小さなプラスチックのかけらが見つかります。

プラスチックには、環境ホルモンなど有害化学物質が含まれていることは、
よく知られていますが、
海を漂ううちに、海水中の汚染物質も引き付けて濃縮されているそうです。
さらに、プラスチックは劣化すると、ボロボロに砕けてしまって、
ビーチクリーンで効率よく拾えず、一番の厄介者です。
5mm以下になったものはマイクロプラスチックと呼ばれ、問題視されています。

オーストラリアの研究チームが2015年に発表したデータでは、
186種もの海鳥を調べた結果、そのおよそ9割が、
プラスチックを食べ物と間違えて、飲み込んでしまっているそうです。
プラスチックは胃の中に蓄積され、彼らの命をおびやかしています。

ゴミが少ない日には、
特に目を凝らして、頭をフリフリ、
小さなプラスチック片を拾うのに、精を出しています。

2018年1月 2日 (火)

ふぐわらい

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2018年1月1日・大潮

新しい年のはじまりは、朝から良い天気でした。
初日の出を阿真ビーチに見に行って、
そのまま、ビーチクリーンをして、
その後、イビヌメー(海の神様)にお参りし、
古座間味ビーチで初潜りをしてきました。

たくさんの海の仲間たちに、あいさつしてまわりましたが、
中でも、とびきりの笑顔で迎えてくれたのが、
サザナミフグでした。

今年も笑顔で、元気にがんばりましょう。

2017年12月31日 (日)

ビーチクリーン2017

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2017年12月31日・大潮

今年は、阿真ビーチのビーチクリーンを、
大雨の日以外は、ほぼ毎日やりました。
ちょうど今日までで、300回ビーチクリーンをして、
合計532キロのゴミを拾いました。

写真は一番ゴミの多かった9月17日のゴミです。
台風18号が去った後で、
2人で3時間40分かけて、86キロのゴミを拾いました。

海から流れ着く漂着ゴミは、ビーチに面して向かい風の時に多くなります。
国立公園になってからは、
残念ながら、観光客が置いて帰る「放置ゴミ」が増えました。

島にはないコンビニや大型スーパーの弁当ガラや惣菜の包みをはじめ、
最近、びっくりするのは、新品のレジャーシートや日よけ用のテント、
ビーチサンダル、マリンシューズ、おもちゃ、タオル、水着、短パン、ワンピース...。
どれも新品で、きっと、旅行のために新しく買ったものだと思います。
思い出と一緒に、持って帰ってくれたらいいのにと、いつも思います。

座間味島では、ビーチでの焚き火や花火、BBQは禁止されているのですが、
砂浜の中から、BBQコンロがそのまま出てきたのには、立ちつくしてしまいました。

1週間、そのまま様子を見て、持ち主が出てこなければ、
キャンプ場の管理棟や警察などに届けています。
でも、結局、ゴミになってしまうことが多いです。

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今日はくもりでしたので、昨日の阿真ビーチの写真です。

サンゴのかけらや貝殻が混じる白い砂浜に、寄せる波、透き通った海。
気持ちのいいビーチです。

2017年12月30日 (土)

あたらしい仲間

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2017年12月30日・中潮

今年は、阿真ビーチのウミガメにとっても、
いろいろと問題が起こった年でした。

悲しい別れもありましたし、
一番小さなカメが傷を負ったりと、
心配なこともいろいろありましたが、
新しい出会いもありました。

写真は、今日の阿真ビーチです。
この秋から新たに阿真ビーチに来るようになった
まだ名前を付けていない小さなアオウミガメです。
海底で体を安定させることがまだ上手ではないけれど、
好物の海草を見つけては、うれしそうに食べ、
冬の柔らかな陽射しを受けて、のびのびと泳いでいます。

その無邪気な姿は、希望を与えてくれます。

いつまでも、ウミガメたちが安心して暮らせる阿真ビーチであってほしいと
心から願っています。


(阿真ビーチのウミガメたちのことについて詳しくは、
 『阿真ビーチ自然観察ガイド』やウミ里会HPの中で、
 随時、お知らせしていきます。)

2017年12月29日 (金)

海岸植物の保全活動

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2017年12月29日・中潮

今年は阿真ビーチの海岸植物にとって受難の年でした。

4月に、例年にない大規模なイベントが阿真ビーチで開催されて、
海岸植物が広範囲に踏みつぶされてしまったのです。
主催者側は、最大限の配慮をしてくださったようなのですが、
結果は予想以上に深刻な状態になってしまいました。
グンバイヒルガオや希少種ハマボウフウなど、島本来の在来植物は、
台風などの塩害には強いのに、長時間や強い踏みつけには弱く、
またたくまに黒くなって枯れてしまいました。
バラバラになって、姿を消したものもいます。
(普段、普通に人が通るくらいは、全く大丈夫なのですが、
 あまりにも負荷がかかりすぎてしまったようです。)
一方、外来植物は、
踏みつけに強く、踏まれて折れてもすぐ元気になります。
このままでは、外来植物だけに占拠され、島本来の自然がなくなってしまう....。
なんとか、在来植物を復活させようと、
先に回復したり芽を出した外来植物を駆除して保全活動を行いながら、
観光客の方たちにも、今はあまり踏まないよう協力をお願いして、
在来植物の復活を見守りました。

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梅雨になると、保全活動の成果もあってか、
やっと在来植物の緑の葉がぐんぐん伸びてきました。
グンバイヒルガオのピンクの花もちらほら咲き始めました。
これで、元どおりに元気になるかなと思った矢先に、
今度は、アメリカネナシカズラという
北アメリカ原産の黄色い寄生植物が急に広がってきました。
春に踏みつけられた傷が完全に癒えてなかったので、
寄生しやすかったのかもしれません。

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グンバイヒルガオは、初夏から秋の終わりまで次々と花を咲かせていくのですが、
その美しい花やみずみずしい緑の葉を覆いつくすように、
網目状にアメリカネナシカズラがどんどん広がっていきます。
無数に伸びた細いツルで葉柄やつぼみに巻きつき、そこから養分を吸い取っていきます。
緑の葉は黄枯し、つぼみは花を咲かす前に茶色く立ち枯れ、
次の世代を残すタネを実らすこともできない状態です。
このまま静観していては、海岸の在来植物のほとんどが寄生され死滅してしまうと危惧し、
これまでは、年に数回だった外来植物の駆除を、週に1回、
毎週日曜日の午後に、うみまーるの2人で保全活動をするようになりました。

しかし、アメリカネナシカズラの生命力はすごいです。
伸びたツルをほとんど取りきったと思っていても、
巻きついたところがほんの少し残っているだけで、そこから、また何本ものツルを伸ばし、
1週間経つと、1週間前と同じ光景が広がっていて、まるでイタチごっこです。
取っても取っても繰り返し現れるその光景に、泣きたくなるような時もありましたが、
それでもあきらめず、とにかく在来植物を守ろうと、根気強く続けていくと、
少しずつ少しずつ勢力が弱まっていきました。

時には、心優しい島の住民や観光客の方々も手伝ってくれて、とてもうれしかったです。
「一面に広がるグンバイヒルガオの花と緑を毎年楽しみにしている」と、
声をかけてくれる常連客の方もいて、大きな励みになりました。

そうやって、今年だけで34回の海岸植物保全活動を行い、
アメリカネナシカズラをはじめ、シロノセンダングサやクリノイガ、
コマツヨイグサなどの外来植物:552kgを駆除しました。

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この写真は、今の阿真ビーチです。
みなさんのあたたかい協力や、毎週がんばった甲斐があって、
緑が生き生きと広がって、気持ちいいです。
冬は、グンバイヒルガオの花はあまり咲いていないですが、
ハマユウの白い花やハマササゲの黄色い花がちらほらと咲いています。
これからが見ごろの菜の花の仲間のハマカブラも咲き始めました。
グンバイヒルガオは、来年の初夏には、きっとまた、
一面のピンクの花を咲かせてくれることでしょう。
(2018うみまーる大判カレンダーの5月にその光景を収録しています)

イベントの実行委員会をはじめ、村役場など関係各所に
「阿真ビーチは砂浜が狭く、大人数のイベントは自然に負荷がかかりすぎるので、
 来年からは、砂地の広い古座間味ビーチで、
 海岸植物を踏まないようにして、イベントを開催してほしい」
と要望書を出し、みなさん理解してくれて、
今後は、古座間味ビーチでの開催が決まりました。

阿真ビーチには、ケラマ全体でも、ここだけでしか見られなくなった植物もいます。
手つかずの自然が残る阿真ビーチは、島の宝。
このかけがえのない阿真ビーチの自然は、地球の宝だと思っています。

これからも、阿真ビーチの自然を、
地道に守っていきたいです。

2017年12月27日 (水)

2018うみまーるムーンカレンダー全5種類

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2017年12月27日・長潮

お知らせがすっかり遅くなりましたが、2018年のカレンダーが完成しています。
2017年版と同じラインナップですが、
ミニカレンダーの『Smile』は、
世界中の海の生きものたちではなく、
沖縄の海の生きものたちだけで構成しました。

今回も、自然やいのちのすばらしさが伝わるよう、心を込めて作りました。
日々の暮らしの中で、心なごんだり、元気になるきっかけになれたら、うれしいです。

ぜひ、手に取って、中を見てみてください。
全国のわしたショップや、水族館、書店、沖縄のお土産物店やホテル売店、
応援店などで販売中です。

くわしくは、HPの商品取扱店のページをご覧ください。
http://www.umima-ru.com/agency.html

カレンダーの中身は、Amazonのサイトでも見ることができます。

2017年12月26日 (火)

メタウォーター・カレンダー2018

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2017年12月26日・小潮

メタウォーターさんの企業カレンダーに
うみまーるの写真が今年も採用されました。
テーマは、「元気に明日へ」。
心身ともにすこやかで、希望あふれる一年になりますように。

メタウォーターさんのHPは、下記をご覧ください。
http://www.metawater.co.jp/

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